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サンシャイン・クリーニング [映画なこと]

ずっと観たいな、と思っていて、したためていた映画です。

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サンシャイン・クリーニングです。

30も半ばを過ぎれば、人生いろいろと経験をするものです。
不動産の資格を取るから、って学校に行くのに、子供のお守りをニートな妹にお願いする。
けど、本当の行き先は、motel。
高校の同級生と不倫中。

ある日、その彼の奥さんは2人目の子供を身篭ったことを、妹から耳打ちされる。
最近勉強が忙しいのね。
けど、彼、別れる気、ないんだから、やめなさい。
隠してたのに、バレてたことを知って、、、、。

彼女は、毎日、シャワーから上がると、鏡に張ってあるポストイットを読み上げてる。
「私は強い、私はパワフル、私は勝者」
わかってるよ、自分だって、ものすごくそれが惨めだってことを。
誰もほめてくれないことも。
誰にも言えないことも。
けど、仕方ないの。
彼だって私を求めているし。


けど、ある日、motelで待ちぼうけをくらい、こんなこと続けていてはいけない、と思い勇気を出して、彼に言います。
終わりにしない?
すごく勇気が必要だったと思います。
このひとことを言ってしまったら、この先何を支えにしたらいいんだろう、一生独りぼっちなのかな、とかいろいろ考えてしまうし。
なのに、あっさり彼は拒まず去ってしまいます。

う………ん。
負け犬なんです、世間一般的に。
しかも仕事もぱっとしない。

養育費が必要で、その不倫の彼の紹介で、事件現場の掃除をすることになって、ようやく生活の目標が見えてきたら、妹がちょっとした失敗をして借金を作ってしまう。

う………ん。
ほんと負け犬なんです。

ただ、この映画、彼女を取り巻くお父さん、妹、息子がユーモラスで、深刻な問題を一杯抱えているのに、暗くならないんです。

私自身もここ数年ずっとどん底で、独りが苦しくて苦しくて仕方がなくなったとき、部屋で泣きながら、「私は大丈夫、なんでもない、こんなこと大したことない、平気平気」って、何度も言ってました。
声を出すと、大丈夫になれるような気がして、大丈夫、大丈夫って、自分で自分に向かって話しかけてました。



誰かに必要とされ、その誰かを必要とし、信頼して寄り添う生き方をしてみたい。
そんなささやかなことひとつできない自分が考えれば考えるほど惨めです。
★★★★★(5)。
だからなのかな、このような映画は心にじんわり沁みこみ、癒しになりました。
明日も笑顔で過ごせると思います。
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