忘れないうちに… 東京国立博物館『東大寺大仏』 [アートなこと]
『東大寺大仏』展です。
今回の目玉は、誕生仏と燈篭、バーチャル東大寺でしょうか。。。
燈篭は東大寺に行ったときに普通に目にしているものだと思いますが。
誕生仏は、潅仏会のとき、お茶に漬かってじゃぶじゃぶなのに、展覧会のときは、手も触れることができない状態に。
そのかわり、器部の彫りものをじっくり観察することができました。
あぁ、また潅仏会のときに奈良に行きたいなぁ、、、。
出ると、実物大の大仏様の手。
ありがたや。
忘れないうちに… 国立新美術館『ゴッホ展 こうして私はゴッホになった』 [アートなこと]
待ちにまったゴッホ展に行って参りました。
10年以上前の海外出張でシカゴ美術館で観たゴッホの絵。
とても小さな額縁の絵なのに、今にも息遣いが聞こえてきて吸い込まれそうな錯覚に陥り、生まれて初めて絵を観て涙が出ました。
この絵の強烈な印象が脳裏に焼きつき離れず、ゴッホのとりこになってしまいました。
27才で絵に目覚め、37才でこの世を去った孤独な画家。
とても純粋で、集中力が高く、完璧主義者なこともあり、彼自身の生き方は、かわいそうなくらい自分を追い詰めていきます。
彼のエネルギーが絵に向いているときはよいのですが、対象が人物になると相手を壊してしまう程近づいていこうとするため、相手は離れて、彼は孤独になる、を繰り返していたようです。
涙が出た絵は彼の部屋の絵でした。
それも彼自身が模写した2枚の絵のうちの1枚でした(今日知った…)。
もう1枚はオルセー美術館展で何度も観ている絵でした。
画家のユートピアとしようと仲間に呼びかけ、アルルに借りた部屋にパリから訪れたのは、ゴーギャンだけ。
そのゴーギャンとも方向性などが真逆で口論が絶えず、右耳を切り落としたことがきっかけて結局ゴーギャンも出ていってしまい、ひとりぼっちになってしまったゴッホ。
そんな悲しい思い出のある部屋なのです。
当時私は彼の生い立ちを知りませんでしたので、息遣いの聞こえてきそうな絵に単純に心打たれたのですが、帰国後彼のことを調べ、その悲しい人生を知った後は、絵を観る度に心がぎゅっと掴まれて辛くなってしまいます。
今回の展示では、実際に彼の寝室が実寸大で再現されており、その部屋の小ささ、質素さに驚きました。
いつか必ず彼のお墓参りに行きたいです。
今回の展示は、彼が画家になると決意し、命を絶つまでどのようにあの力強い画風が完成していったのかを辿る作りになっており、とてもわかりやすく、心揺さぶられました。
詳しくはこちらをご覧くださいませ。
何の気なしにきれいだなぁと、myはがきコレクションのひとつにして眺めていた、黄色背景のアイリスの花。
これは彼がピストル自殺をする2ヶ月前にサン=レミ病院で描かれた絵だそうです。
このころ彼が精神錯乱状態にいたとは思えないほどに、黄色と藍色の活動的な配色に圧倒されていたのですが、、、。
今回はそんなころの絵が沢山並べられており、また涙が出そうになってきてしまいました。
ということで、出口にあったガチャガチャで当たったのは~、
<拡大>
中央にある彼の自画像でした!
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鑑賞の後は、ミッドタウンでお夕飯。
十五夜米八というおこわのお店でイートインしましたが、これがかなり美味しいです★
こちらは季節限定のカキフライとおこわでした。
友人は蒸し野菜と蟹おこわの季節限定ものでした。
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開期は12/20までなので、もう1度くらい観に行ってみようかと思います~。
忘れないうちに…Bunkamura『フランダースの光 ベルギーの美しき村を描いて』 [アートなこと]
渋谷でぽっかり3時間ほど自由時間ができてしまい、手近な時間潰しです。
全くノーマークな展覧会でしたが、意外に混んでおりました。
フランダースの光 ベルギーの美しき村を描いてです。
これといった有作家の作品があるわけではありません。
印象派とは異なった光と陰の表現をしているのですが、庶民の日常の1コマを切り取った作品が多かったです。
私自身が大きく心を揺さぶられる作品はありませんでしたが、気に入った作品はいくつかありました。
《ピクニック風景》
これは、一見庶民が楽しげにピクニックをしているのですが、実は対岸に富裕層のお金持ちがテーブルなど持ってきて優雅なピクニックをしていて、それをこちらから見ている人もいる、という画面の明るさからは想像しにくいシュールな構成になっています。
テーマはシュールですが、画面が明るく、また陰がきれいに写されていて、真夏の太陽のもとにいるんだなあと想像できる絵でした。
開期は本日までですね。
おだやかな作品が多いので、癒されるかもしれません。
忘れないうちに…国立新美術館『自由美術』 [アートなこと]
友人の知人(ややこしい?)の方の作品が展示されているということで、めずらしく素人現役の方の作品を拝見しに行ってまいりました。
国立新美術館『自由美術』です。
自由美術って何?
”平面”と”立体”としかありません。
まあこんな感じです。
表現する側も解釈する側も基本的に自由。
自由なので、鑑賞しながら、これはなんだ、あれはなんだと思い思いのことを言葉にし、あぁ~そうなんかなぁ、わからんなぁ、を繰り返しながら、思いの外展示数の多さに途中休憩をはさみつつ、目的の絵画まで。。。。。
自分のつぼにはまったのは、平面ではなく立体でした。
第3位
『化石と化合した男』
頭部がアンモナイトでそれ以外が男(人間)。
どうしてそれを作りたかったのは、わかりません。
わからなくても、見たまんまなので、OKでした。
第2位
『家族写真』
屋外の展示でした。
4人の記念撮影をわんこが見ているシーンです。
家族の間にリアルな人間が入り、記念撮影をするとまるで大家族。
もちろん私達も記念撮影。
おまけにこのわんことてもリアルで、思わず抱きしめたくなってしまうほどに。
私達が見ている間にも抱き上げたり、頭をなでたり、愛でる方が沢山いらっしゃいました。
見ていて楽しく、幸せな気持ちになれる、立体です。
第1位
『「扉の向こうで」-箱に囚はれる男-』
こんな感じにせまい箱に男性が閉じ込められてます。
顔に悲壮感がただよい、拷問的な様子。
音が聞こえるよう耳の部分は穴があき、食べ物をもらえるよう左手の部分にも穴があき、足と右手も上下のすきまからちょっとだけ出ているわけです。
残酷なこの状態をこの作者の方がなぜ作りたくなったのか、思わず質問したくなる作品でした。
解釈は自由なので、是非足を運んでいただけたらと思います。
ひとりで行くより、大勢で行った方が楽しめると思います。
忘れないうちに… 三菱一号館美術館 開館記念点<Ⅰ>『マネとモダンパリ』 [アートなこと]
ゴールとなる美術館は、こちら。
三菱一号館美術館です。
当時の雰囲気を最大限に復元した建物だそうで、とってもシックです。
モネのジヴェルニーのお庭もこんな感じなのかしら、とところ狭しと緑が植えられていました。
そして、開館記念第一弾として、『マネとモダンパリ』。
マネなんて、なかなか日本で特集組まれることがないので、ずっと来たいなぁと思っておりましたので、スタンプラリーがあってよかった。
↑は、印象派画家としても活躍した、ベリト・モルゾさんです。
とってもかわいらしい方ですよね。
マネの弟さんと結婚されたようで、結婚する直前までマネのモデルをつとめていたそうです。
マネといえば、オランピアや草上の昼食などで知られるよう、とってもスキャンダラスなイメージがあったのですが、実際には明るい彩で楽しい絵もあったり、数少ない自画像があったり、それだけじゃないんだ、とおいうことを知りました。
また、スペインの影響を大きく受けている画風な理由もわかった気がします。
最終的に梅毒にかかり左足を切断したけど、助からなかったマネ。
ゴーギャンもそうだけど、梅毒ってそんなにかかりやすい病気なのでしょう…か…。
この女性も梅毒にかかって亡くなったそうです。
この絵は亡くなる1年前の肖像画です。
ちなみに、こちらもオルセー美術館からの出展が数多く入っており、2つで1つの展覧会を見ているようでした。
そして、スタンプラリーの終着点。
エコバックをいただきました!
あぁ軽い達成感。
今とても眠いです。
明日は出勤できるか起きれる自信あ、ございません。
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併設のカフェもよかったですよ♪
忘れないうちに… 国立新美術館『オルセー美術館展2010 「ポスト印象派」』 [アートなこと]
何がって、ルーブル美術館展2回行ってたんですね、別々の年に。
そんなことあるのね~と思いさらに整理を続けていると、オルセーもそうでした。
ルーブルはパリで2回行ったことあるけど、オルセーは毎回入れず仕舞いで、日本での企画展でしか行ったことがありません。
1回目 1999年 2回目 2007年
ちらしを保管している自分にもびっくりしましたが、つまり今回で3回目なのです。
『オルセー美術館展2010 「ポスト印象派」』。
今回はアンリ・ルソーですね。
印象派の絵画類を展示しているエリアが改装されるにあたって、現在世界中に絵を貸し出し中のようです。115展の作品群です。
モネの『日傘の女性』は母さんも好きな絵なのですが、今回はこれがそばで見ることができました。
ピンク色の草が風に揺れる様がとても幻想的でほんとうに美しいです。
もちろん今回もゴッホのアルルの寝室もきてますが、こちら世の中に2枚かと思ったら、3枚あるそうです。
そしたら、観ていない1枚はどこにあるのかしら。。。
また、改めてですが、あまり興味を持ったことのなかった、ボナールの絵のエロティックさにちょっと驚き、ドニやヴュイヤールなんて、知らなかった画家の絵も見れてよかったです。
ドニがセザンヌを尊敬していることがよくわかる絵画『セザンヌ礼賛』。
もちろん中央は、セザンヌですが、後方の3枚、左からゴーギャン、ルノワール、とわかりましたが、右の絵は何かわかりませんでした。まさかゴッホなんてことないですよね。
しかし、2回も過去見ているのに、見た絵の記憶がほとんどない自分にも驚きました。
忘れないうちに… 森アーツセンターギャラリー『ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち』 [アートなこと]
6月20日までということ焦っていってきました。
『ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち』です。
80作品で一般的な展示数よりも少し少ないですが、内容が濃いので、とっても見ごたえがありました。
バロック~写実~印象派~新印象派~現代(20C)まで、特に印象派のモネは1部屋分の作品点数がありました。
1番気に入ったのがこちら。
クロード・モネ『アルジャントゥイユの自宅の庭のカミーユ・モネと子ども』です。
のんびりと幸せな空間が漂ってました。
もちろん大好きなゴッホもありましたし、グレコやコローなどの作品に触れることもできました。
コローの描く女性は、たぬき顔でかわいい。
鎌を持つ手がちょっとホラーですが、たぬき顔のかわいい女性が鎌を持ちながら笑顔でこちらを向いている姿は、なんともキュートでした(鎌を持つ草刈り人)。
で、今回はぐるっとパスではなかったのですが、急遽これに挑戦することにしました。
ちょっとコロプラっぽい。
朗読活劇 一期一会「義経」/築地本願寺 [アートなこと]
「義経」という司馬遼太郎原作の朗読活劇です。
あいにくの土砂降りです。
カッパーズだらけで私達もカッパーズになりました。
ほんと土砂降りで、寒くて、しんどかったです。
けど、義経は、吉野や鞍馬でも何度か話しに出てきていたのと、火の鳥でも読んで印象に残っていた場面だったので、あれやこれや思い出しながらみました。
2幕に後ろからかけぬける大沢さんに不意をつかれ、ちゃんと拝見できなかったことが何よりも残念。
大沢さんというより、仁先生(ハート)という感じてみてましたが、やはり大柄でバランスがよくかっこよかったです。
寒ささえ除けば外舞台というのもいいものですね。
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン [アートなこと]
昼間は恒例行事のお墓参りへ行っていたのですが、夜は急なお誘いを受けて行ってまいりました。
この日もてぃだかんかん。
会った先輩には、海外旅行した?って(日焼けしてるみたいです、私)。
チケットを譲り受けたので出費0です♪
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンという、クラッシック音楽フェスタ@国際フォーラムです。
このイベント、数年前から開催されているそうなのですが、私は初めて知りました。
行ってみたら、お祭りのように人でにぎわってます。
私たちが頂いたチケットは、Aホールのを2つほど。
#215 「ショパン葬送」
ショパン:24の前奏曲 op.28より第4番 ホ短調(オルガン独奏)
ショパン:24の前奏曲 op.28より第6番 ホ短調(オルガン独奏)
ショパン/ヘルツィン:葬送行進曲(オーケストラ版)
モーツアルト:レクイエム ニ短調 K.626
シャルロット・ミュラー=ペリエ(ソプラノ)
ヴァレリー・ボナール(アルト)
クリストフ・アインホルン(テノール)
ピーター・ハーヴェイ(バリトン)
鈴木優人(オルガン)
ローザンヌ声楽アンサンブル
シンフォニア・バルソヴィア
ミシェル・コルボ(指揮)
70才を超えている指揮者の方らしく足を引きずってらっしゃいましたが、
指揮自体は見事に振りきってました。すごいなぁそのエネルギー。
#216
ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
ドミトリー・リス(指揮)
コンダクタの方は指揮棒を持たず体全部を使ってわかりやすい指揮を
振ってました。
一緒に振っている気分になれました(曲そのものは微妙に悲劇なのですが)。
NHKでの中継も入ってました。
別日にショパンのピアノコンチェルトがあったのですが、すでにチケット売り切れで、残念~。
のだめオケの無料コンサートもあったり、屋台が出ていたりと、とっても楽しいイベントでした。
誘ってくれた、御友達に感謝、感謝です。
クラッシックが好き、と言っても引かれなくなってきた今に感謝です。
ちひろと金子みすゞ/いわさきちひろ美術館@東京 [アートなこと]
大昔、安曇野のいわさきちひろ美術館へ足を運んだことがあるのですが、こちらはお初でした。
いわさきちひろ美術館@東京です。
金子みすゞの詩は好きなんですけど、ちひろの絵にぴったりだなぁと思っていたので、この企画は素敵だなと惹かれてたのです。
いわさきちひろwiki
金子みすゞwiki
たとえば、このように飾ってあります。
絵にはいたずらっ子の女の子が壁に落書きして遊んでいるのにお引越しするお宅の様子が気になってボーっと見ているようなのですが、これが金子みすゞさんの詩にぴったりあいます。
こんな感じで絵と詩が横に並べられて、ほっこりとした展覧会となってました。
とっても気に入っっている詩はこちら。
☆星とたんぽぽ
青いお空の底ふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまで沈んでる、
昼のお星は眼にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
散ってすがれたたんぽぽの、
瓦のすきに、だぁまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は眼に見えぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
☆私と小鳥と鈴と
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速くは走れない。
私が体をゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
ここは、生前のいわさきちひろの住んでいたお家を改築して美術館として開放しているので、お庭もそのまま残されてます。
昔ながらのチューリップ、桜、パンジーが植えられていました。
とってもかわいらしい庭です。
ちひろの生い立ちもたっぷり紹介されていました。
『大人になるということ』について、語った言葉がとてもすばらしく、そうなれるように努力したいなぁと思いました。
あわせて、ポーランド絵本作家の展覧会もしてました。
結構シュールな絵本が多いです。
しずくの冒険、もありました。
水蒸気になったり、氷になったり、水になったり、変化するので、いろんなシチュエーションでたくさんシリーズがありました。
ということで、★★★★★(5)。
桜は終わりかけの時期に行きましたが、とっても有意義で癒される時間となりました。
購入したのはこちら。
みすゞの直筆の詩が写真掲載されています。
ちひろの本は昭和をたっぷり感じることができます、さながらサザエさん的要素ありです。